「便が漏れる」とは
- 「便が漏れてしまう」「おならと一緒に出てしまう」といった経験はありませんか?便失禁、いわゆる便漏れは、年齢を重ねると増える傾向にあるため、「仕方ない」と諦めて一人で悩みを抱え込んでいる方が少なくありません。しかし、便漏れは治療によって改善できる可能性が十分にあります。これは、体のSOSサインかもしれないのです。
こんな症状でお困りではありませんか?
(チェック項目)
ご自身の症状をチェックしてみましょう。以下の項目に複数当てはまる方は、一度当院へご相談いただくことをお勧めします。
- 〇便意を感じる前に少量の便が漏れてしまうことがある
- 〇咳やくしゃみをしたときに便が漏れることがある
- 〇おならだと思ったら便が出てしまったことがある
- 〇排便後、肛門から便が少し滲み出て下着を汚してしまう
- 〇肛門周りが常にベタベタして不快感がある
- 〇お腹の不調(下痢など)のときに便漏れが起こりやすい
便漏れが起こる原因
便漏れは、肛門を締める筋肉(肛門括約筋)や、直腸の機能に問題が起こることが主な原因です。具体的には、以下のような原因が考えられます。
-
肛門の筋肉や神経の機能低下
加齢や出産、肛門の手術などにより、肛門の筋肉が緩んだり、直腸や肛門の感覚を司る神経が傷ついたりすることが原因で起こります。便意を感じにくくなったり、便を我慢する力が弱まったりします。
-
便の状態
ひどい下痢が続く場合、便が液体状であるために便意を感じにくく、漏れやすくなります。過敏性腸症候群などの疾患が隠れていることもあります。
-
直腸の感覚障害
便が直腸に溜まっても便意を感じにくくなり、便が溜まりすぎて漏れてしまうことがあります。
便漏れの診断
便漏れは、まず患者様のお悩みや生活習慣について詳しくお伺いすることから始まります。いつ、どのようなときに便漏れが起こるのか、便の状態はどうか、他に気になる症状はないかなどを丁寧にお聞きします。
その上で、赤羽胃腸肛門クリニックでは、触診や超音波検査を行い、肛門の筋肉の状態や直腸の働きを詳しく調べます。必要に応じて、大腸カメラ検査を行い、炎症やポリープ、がんなどの病気が隠れていないかを確認することもあります。便漏れの原因を正確に特定することが、適切な治療への第一歩となります。
当院でできること
赤羽胃腸肛門クリニックでは、便漏れにお困りの患者様一人ひとりの症状に合わせた治療をご提案しています。
- 〇丁寧な問診と正確な診断 患者様の悩みに真摯に耳を傾け、原因を突き止めます。
- 〇生活習慣の改善指導 食事内容や排便習慣の改善について、分かりやすくアドバイスいたします。
- 〇薬物療法 下痢止めや便をコントロールするお薬を処方し、症状の緩和を目指します。
〇肛門括約筋を鍛えるリハビリ指導 ご自宅でできる簡単な体操など、ご自身で行える改善策もご案内します。
便漏れは、適切な治療で改善が期待できる症状です。決して一人で悩まずにご相談ください。
ご気軽にご相談ください
便漏れは、デリケートな問題であるため、誰にも相談できずに悩んでいる方が多くいらっしゃいます。 「もしかして病気なのかな…」と不安な毎日を過ごす必要はありません。
まずは、お気軽にご相談ください。 便漏れでお困りでしたら、赤羽・十条・浮間舟渡エリアにある赤羽胃腸肛門クリニックまで。
WEBでのご予約はこちらから→WEB予約
お電話でのご予約はこちらから→電話予約
【参考文献】
日本消化器病学会、便秘診療ガイドライン
日本大腸肛門病学会、便失禁診療ガイドライン