痔の日帰り手術について|北区、板橋区、川口市で肛門科・消化器内科・内視鏡検査は赤羽胃腸肛門クリニック

痔の日帰り手術について

痔の日帰り手術について

「痔の手術は痛そう…」と不安な方へ

「痔の手術は痛そう…」と不安な方へ

「手術は痛いのでは?」「入院は仕事や家庭の都合で難しい…」
そんな不安や心配をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

実は痔の手術は、多くの場合で日帰りが可能です。北区赤羽にある赤羽胃腸肛門クリニックでも2024年4月から日帰り肛門手術を行っており、院長の肛門手術実績は2,000件を超えています。この豊富な経験をもとに、できるだけ痛みの少ない手術を心がけております。

日帰り手術とはいえ、手術は手術です。当クリニックでは、万が一の場合に備えて提携病院とのバックアップ体制を整えています。 術前の詳しい検査から、術後のケアまで、経験豊富な医師とスタッフが連携して、安全な手術の実現に努めています。

これまで多くの患者様の痔の治療に携わってきた経験から、患者様お一人おひとりの症状や生活環境に合わせた最適な治療をご提案いたします。手術に関する不安な点は、どうぞお気軽にご相談ください。

どんな方が日帰り手術を選んでいる?

  • お仕事が忙しく、入院するのが難しい方
  • 入院手続きや入院生活の煩わしさを避けたい方
  • 介護やご家族の看病で、家をあけられない方
  • 小さなお子様がいらっしゃり、入院での治療に不安のある方
  • ご高齢のご家族と同居されており、できるだけ早く家に戻りたい方
  • 知らない環境での入院生活に不安を感じる方
  • 入院費用の負担を抑えたい方
  • できるだけ早く普段の生活に戻って仕事や家事を再開したい方 など

日帰り手術と入院手術の違い

日帰り手術 入院手術
手術時間 30分~1時間程度 30分~1時間程度
入院期間 当日帰宅 数日~10日間程度
術後管理 自己管理が中心 医療スタッフによる24時間管理
費用 入院費用なし 入院費用が必要
適応症例 比較的軽症な痔核・裂肛など 重症例・複数箇所の手術など
生活復帰 早期の復帰が可能 時間をかけた回復が必要

日帰り手術のメリット・デメリット

メリット

時間的な負担が少ない

昼に来院して手術を受け、その日の夕方には帰宅することが可能です。入院の場合に必要となる様々な手続きも不要で、早期に仕事や家事に復帰することが可能です。

経済的な負担が少ない

入院費用が発生しないため、経済的な負担を抑えることができます。また、入院の際に必要となる付き添いの方の負担も軽減され、長期の休職も避けられるため、経済面での心配が少なくて済みます。

精神的な負担が少ない

手術後は慣れ親しんだ自宅で療養することができ、大切な家族と一緒に過ごせる安心感があります。また、入院生活特有のストレスを感じることなく、リラックスした環境で回復に専念することができます。

デメリット

自己管理が必要

手術後は自宅での療養となるため、傷の管理や清潔保持など、ご自身での対応が必要となります。入院の場合のように医療スタッフが24時間体制で管理することができないため、医師からの指示を正しく理解することが重要です。

緊急時の対応

術後に予期せぬ出血が生じた場合、すぐに医療機関を受診する必要があります。

適応とならない場合がある

症状が重症な場合や、持病をお持ちの方、複数箇所の手術が必要な場合など、日帰り手術の適応とならないケースがあります。その場合は、提携する寺田病院や対応可能な病院での入院手術をご案内させていただきます。

痛みへの不安を解消する、優しい手術を

手術の痛みに不安を感じる方は多くいらっしゃいます。当クリニックでは、できるだけ痛みの少ない手術を実現するため、以下のような取り組みを行っています。

局所麻酔+静脈麻酔(鎮静剤)

手術中の痛みをしっかりとコントロールするため、局所麻酔に加えて静脈麻酔(鎮静剤)を併用しています。静脈麻酔(鎮静剤)により、手術中の不安や緊張が和らぎ、リラックスした状態で手術を受けていただけます。

術後の痛みケア

手術後の痛みに対しては、痛み止めのお薬を処方いたします。痛みの程度には個人差がありますが、多くの患者様は翌々日から通常の生活に戻ることが可能です。

充実したフォロー体制

手術後も痛みでお困りの際は、診療時間内であればいつでもご相談いただけます。

当院の痔の日帰り手術

パオスクレー注射

血管を収縮させる薬剤を注入して、出血を伴ういぼ痔(痔核)を治療します。

ALTA注射療法(ジオン注射療法)

専用の薬剤を痔核に注入して、組織を縮小させる治療方法です。メスを使わないため術後の痛みが軽減され、回復も早いという特徴があります。体へのダメージが少ないため、早期の回復が期待できますが、痔核の状態によって効果には個人差があります。

ゴム輪結紮術

小さないぼ痔(痔核)の根部を専用のゴム輪で締め付け、血流を遮断することで自然に脱落させる方法です。比較的簡便な処置ですが、当クリニックでは術後合併症のリスクから、現在は実施しておりません。

結紮切除術

脱出したいぼ痔(痔核)を切除する根本的な治療です。高い効果が期待できますが、術後の痛みや出血に注意が必要です。当クリニックでは局所麻酔と静脈麻酔(鎮静剤)を組み合わせることで、苦痛の軽減に努めています。

ALTA注射療法と結紮切除術の組み合わせ

複数のいぼ痔(痔核)がある場合、大きないぼ痔(痔核)は切除し、小さないぼ痔(痔核)には注射療法を行う治療です。切除範囲を最小化しながら、より高い治療効果を目指します。

切れ痔(裂肛)の日帰り手術

LSIS(側方皮下内括約筋切開術)

切れ痔(裂肛)の主な原因である肛門括約筋の過緊張を緩和するために、内括約筋の一部を切離する手術です。必要に応じて肛門ポリープや皮垂などの切除も行います。

肛門ポリープ切除術

切れ痔(裂肛)に随伴して形成されることの多い肛門ポリープを切除する手術です。

肛門狭窄形成術

慢性化した切れ痔(裂肛)により、肛門が狭くなった場合に行う手術です。括約筋の一部を切開して狭窄部を解除し、同時に肛門潰瘍やポリープなどの病変を切除します。その後、切開部分を「Sliding Skin Graft(皮膚弁移動術)」という手法で形成・カバーします。

あな痔(痔ろう)の日帰り手術

あな痔(痔ろう)の位置や形状によっては、多くの場合、日帰り手術での治療が可能です。特に肛門後方に位置するあな痔(痔ろう)では、瘻管(トンネル)を切開して開放する術式を採用しており、高い治癒率が期待できます。

また、肛門の前方や側方に存在するあな痔(痔ろう)の場合は、術後の肛門変形や機能障害を防ぐため、瘻管のくり抜き、切除した括約筋の縫合、輪ゴムを通すなどの方法で治療します。

入院治療が必要な場合

あな痔(痔ろう)が深部に達している場合や、複数箇所に存在する場合には、入院での手術をおすすめすることがあります。その場合は提携する寺田病院をご紹介して院長が執刀することや、対応可能な病院をご紹介することも可能です。

痔の日帰り手術の流れ

痔の日帰り手術の基本的な流れは、以下の通りです 。

STEP1

前日

前日の夕食は21時までに済ましてください。水とお茶は摂取可能です。いつも飲んでいるお薬は普段通りに服用してください。21時に下剤を服用していただきます。

STEP2

ご来院

当日もお食事はしないでください。お水、お茶は摂取可能です。朝、血圧、心臓の薬がある方は必ず内服してください。糖尿病の薬は飲まないでください。手術予約の30分前までにご来院ください。

STEP3

術前

手術着に着替えていただきます。アクセサリはすべて外してください。
血圧や脈拍などのチェックを行い、当日の体調を確認いたします。朝の排便がなかった方は浣腸を行います。また点滴も行います。

STEP4

術前準備(麻酔)

更衣後、手術室へご案内いたします。局所麻酔と静脈麻酔(鎮静剤)を使用して、できるだけ痛みの少ない手術を心がけます。

STEP5

手術

経験豊富な医師が執刀いたします。静脈麻酔(鎮静剤)を使用しているため、寝ている間に終了します。

STEP6

リカバリー

手術後はリカバリー室で約1時間程度お休みいただきます。痛みの程度や出血がないかなど、慎重に経過観察を行います。

STEP7

術後の診察・帰宅

医師による診察を行い、問題がなければ帰宅となります。痛み止めのお薬や、術後の注意点についてご説明いたします。

STEP8

術後の翌日と翌々日に診察

手術翌日と翌々日、診察を行って患部の状態を確認します。土曜日に手術を受けられた場合も、翌日(日曜日)午前中に経過観察を実施しておりますので、ご安心ください。

手術前・手術後の注意点

手術前の注意点

  • 手術当日の朝食は摂らないでください
  • 普段服用されているお薬がある場合は、事前にご相談ください
  • 手術前日の飲酒は避けてください
  • 手術当日は運転を控えめ、公共交通機関でのご来院をお願いします
  • 爪は短く切り、マニキュアは落としてください
  • 貴重品はできるだけお持ちにならないようお願いします
  • 手術前日は十分な睡眠を取るようにしてください
  • 発熱や体調不良がある場合は、必ずご連絡ください など

手術後の注意点

  • 手術当日は安静にお過ごしください
  • お食事はできますが、刺激物は控えてください
  • 処方されたお薬は指示通りに服用してください
  • 入浴は翌日の診察後より可能となります
  • 激しい運動や長時間の歩行は避けてください
  • アルコールは3週間程度お控えください
  • 軽度の家事や短時間の事務仕事は手術翌日から可能です
  • 手術後3週間は力仕事や運動、飲酒、運転、旅行、出張はできません
  • 便通コントロールのため、十分な水分摂取を心がけてください
  • 多量の出血があればすぐにご連絡ください
  • 清潔保持のため、排便後は優しく洗い流してください
  • 傷口は清潔に保ち、強くこすらないようにしてください
  • 便秘にならないように、食事内容にも気をつけてください など

日帰り手術とはいえ、多少の痛みや出血がありますので余裕を持った生活を送ることが理想的です。

お仕事や日常生活への復帰について

デスクワークの場合

  • 手術後2~3日程度で復帰可能です
  • 座り心地の良いクッションの使用をおすすめします
  • 同じ姿勢が続かないように、1時間に1回は立ち上がって軽く歩きましょう
  • 冷たい椅子に腰かけるなど、おしりを冷やすことはやめてください
  • 長時間のデスクワークは避けましょう
  • 痛みが強くなる時は無理せず横になって休んでください など

立ち仕事の場合

  • 手術後2-3日程度での復帰をおすすめします
  • 可能な限り休憩を取るようにしてください
  • 最初は短時間の仕事から始めて、徐々に時間を延ばしていきましょう
  • 力仕事は3週間程度控えめにしてください
  • 長時間の立ち仕事は避けましょう
  • 疲れや痛みが強くなるのを感じたら、無理せず休憩を取ってください など

運動・スポーツについて

  • ウォーキング、軽いジョギングは3週間程度から可能です
  • 水泳は傷が完全に治ってから
  • ゴルフなどの運動は3週間程度お控えください
  • 筋トレは3週間程度控えめにしてください
  • 徐々に運動量を増やしていきましょう など

※これらの期間はあくまで目安です。実際の復帰時期は、手術の内容や回復状況によって異なりますので、詳しくは担当医にご相談ください