前日
前日の夕食は21時までに済ましてください。水とお茶は摂取可能です。いつも飲んでいるお薬は普段通りに服用してください。21時に下剤を服用していただきます。
痔の日帰り手術について
「手術は痛いのでは?」「入院は仕事や家庭の都合で難しい…」
そんな不安や心配をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
実は痔の手術は、多くの場合で日帰りが可能です。北区赤羽にある赤羽胃腸肛門クリニックでも2024年4月から日帰り肛門手術を行っており、院長の肛門手術実績は2,000件を超えています。この豊富な経験をもとに、できるだけ痛みの少ない手術を心がけております。
日帰り手術とはいえ、手術は手術です。当クリニックでは、万が一の場合に備えて提携病院とのバックアップ体制を整えています。 術前の詳しい検査から、術後のケアまで、経験豊富な医師とスタッフが連携して、安全な手術の実現に努めています。
これまで多くの患者様の痔の治療に携わってきた経験から、患者様お一人おひとりの症状や生活環境に合わせた最適な治療をご提案いたします。手術に関する不安な点は、どうぞお気軽にご相談ください。
日帰り手術 | 入院手術 | |
---|---|---|
手術時間 | 30分~1時間程度 | 30分~1時間程度 |
入院期間 | 当日帰宅 | 数日~10日間程度 |
術後管理 | 自己管理が中心 | 医療スタッフによる24時間管理 |
費用 | 入院費用なし | 入院費用が必要 |
適応症例 | 比較的軽症な痔核・裂肛など | 重症例・複数箇所の手術など |
生活復帰 | 早期の復帰が可能 | 時間をかけた回復が必要 |
昼に来院して手術を受け、その日の夕方には帰宅することが可能です。入院の場合に必要となる様々な手続きも不要で、早期に仕事や家事に復帰することが可能です。
入院費用が発生しないため、経済的な負担を抑えることができます。また、入院の際に必要となる付き添いの方の負担も軽減され、長期の休職も避けられるため、経済面での心配が少なくて済みます。
手術後は慣れ親しんだ自宅で療養することができ、大切な家族と一緒に過ごせる安心感があります。また、入院生活特有のストレスを感じることなく、リラックスした環境で回復に専念することができます。
手術後は自宅での療養となるため、傷の管理や清潔保持など、ご自身での対応が必要となります。入院の場合のように医療スタッフが24時間体制で管理することができないため、医師からの指示を正しく理解することが重要です。
術後に予期せぬ出血が生じた場合、すぐに医療機関を受診する必要があります。
症状が重症な場合や、持病をお持ちの方、複数箇所の手術が必要な場合など、日帰り手術の適応とならないケースがあります。その場合は、提携する寺田病院や対応可能な病院での入院手術をご案内させていただきます。
手術の痛みに不安を感じる方は多くいらっしゃいます。当クリニックでは、できるだけ痛みの少ない手術を実現するため、以下のような取り組みを行っています。
手術中の痛みをしっかりとコントロールするため、局所麻酔に加えて静脈麻酔(鎮静剤)を併用しています。静脈麻酔(鎮静剤)により、手術中の不安や緊張が和らぎ、リラックスした状態で手術を受けていただけます。
手術後の痛みに対しては、痛み止めのお薬を処方いたします。痛みの程度には個人差がありますが、多くの患者様は翌々日から通常の生活に戻ることが可能です。
手術後も痛みでお困りの際は、診療時間内であればいつでもご相談いただけます。
血管を収縮させる薬剤を注入して、出血を伴ういぼ痔(痔核)を治療します。
専用の薬剤を痔核に注入して、組織を縮小させる治療方法です。メスを使わないため術後の痛みが軽減され、回復も早いという特徴があります。体へのダメージが少ないため、早期の回復が期待できますが、痔核の状態によって効果には個人差があります。
小さないぼ痔(痔核)の根部を専用のゴム輪で締め付け、血流を遮断することで自然に脱落させる方法です。比較的簡便な処置ですが、当クリニックでは術後合併症のリスクから、現在は実施しておりません。
脱出したいぼ痔(痔核)を切除する根本的な治療です。高い効果が期待できますが、術後の痛みや出血に注意が必要です。当クリニックでは局所麻酔と静脈麻酔(鎮静剤)を組み合わせることで、苦痛の軽減に努めています。
複数のいぼ痔(痔核)がある場合、大きないぼ痔(痔核)は切除し、小さないぼ痔(痔核)には注射療法を行う治療です。切除範囲を最小化しながら、より高い治療効果を目指します。
切れ痔(裂肛)の主な原因である肛門括約筋の過緊張を緩和するために、内括約筋の一部を切離する手術です。必要に応じて肛門ポリープや皮垂などの切除も行います。
切れ痔(裂肛)に随伴して形成されることの多い肛門ポリープを切除する手術です。
慢性化した切れ痔(裂肛)により、肛門が狭くなった場合に行う手術です。括約筋の一部を切開して狭窄部を解除し、同時に肛門潰瘍やポリープなどの病変を切除します。その後、切開部分を「Sliding Skin Graft(皮膚弁移動術)」という手法で形成・カバーします。
あな痔(痔ろう)の位置や形状によっては、多くの場合、日帰り手術での治療が可能です。特に肛門後方に位置するあな痔(痔ろう)では、瘻管(トンネル)を切開して開放する術式を採用しており、高い治癒率が期待できます。
また、肛門の前方や側方に存在するあな痔(痔ろう)の場合は、術後の肛門変形や機能障害を防ぐため、瘻管のくり抜き、切除した括約筋の縫合、輪ゴムを通すなどの方法で治療します。
あな痔(痔ろう)が深部に達している場合や、複数箇所に存在する場合には、入院での手術をおすすめすることがあります。その場合は提携する寺田病院をご紹介して院長が執刀することや、対応可能な病院をご紹介することも可能です。
痔の日帰り手術の基本的な流れは、以下の通りです 。
STEP1
前日の夕食は21時までに済ましてください。水とお茶は摂取可能です。いつも飲んでいるお薬は普段通りに服用してください。21時に下剤を服用していただきます。
STEP2
当日もお食事はしないでください。お水、お茶は摂取可能です。朝、血圧、心臓の薬がある方は必ず内服してください。糖尿病の薬は飲まないでください。手術予約の30分前までにご来院ください。
STEP3
手術着に着替えていただきます。アクセサリはすべて外してください。
血圧や脈拍などのチェックを行い、当日の体調を確認いたします。朝の排便がなかった方は浣腸を行います。また点滴も行います。
STEP4
更衣後、手術室へご案内いたします。局所麻酔と静脈麻酔(鎮静剤)を使用して、できるだけ痛みの少ない手術を心がけます。
STEP5
経験豊富な医師が執刀いたします。静脈麻酔(鎮静剤)を使用しているため、寝ている間に終了します。
STEP6
手術後はリカバリー室で約1時間程度お休みいただきます。痛みの程度や出血がないかなど、慎重に経過観察を行います。
STEP7
医師による診察を行い、問題がなければ帰宅となります。痛み止めのお薬や、術後の注意点についてご説明いたします。
STEP8
手術翌日と翌々日、診察を行って患部の状態を確認します。土曜日に手術を受けられた場合も、翌日(日曜日)午前中に経過観察を実施しておりますので、ご安心ください。
日帰り手術とはいえ、多少の痛みや出血がありますので余裕を持った生活を送ることが理想的です。
※これらの期間はあくまで目安です。実際の復帰時期は、手術の内容や回復状況によって異なりますので、詳しくは担当医にご相談ください