血栓性外痔核とは?

血栓性外痔核は、肛門のまわりの血管に血液の固まり(血栓)ができる病気です。突然の激しい痛みと腫れが特徴で、「座るのもつらい」「歩くのも大変」といった症状により、日常生活に大きな支障を来すことがあります。
下痢、硬便、強いいきみ、スポーツ、長時間の座位や重い物を持った後など、発症することが多く、健康な方でも起こりうる病気です。適切な治療により、多くの場合1~2週間程度で疼痛は改善可能です。激しい痛みでお困りの方は、北区赤羽にある赤羽胃腸肛門クリニックへご相談ください。
こんな症状でお困りではありませんか?
- 突然、肛門に激しい痛みを感じる
- 肛門のまわりが腫れて、硬くなっている
- 座るのがつらく、歩くのも痛い
- 痛みで夜眠れない
- 肛門のまわりに豆粒大の硬いしこりがある
- トイレに行くのが怖い
- お風呂に入るのも痛い
- 仕事や家事に集中できない など
血栓性外痔核の原因
血栓性外痔核は、以下のような原因で発症することが多い病気です。
急激な腹圧上昇
重い物を持ち上げたり、激しい運動をしたりすることで、肛門周囲の血管に負担がかかり、血栓ができることがあります。特にスポーツ後や引っ越し作業後などに発症しやすい傾向があります。
長時間の座位
デスクワークなど、長時間同じ姿勢で座り続けることで、肛門周囲の血行が悪くなり、血栓ができやすくなります。
便秘や下痢
強い力みや頻繁な排便により、肛門周囲の血管に負担がかかることで発症することがあります。
血栓性外痔核の検査・診断
痛みを伴う病気のため、優しく丁寧な診察を心がけています。以下のような検査で状態を確認します。
視診
肛門周囲の腫れや血栓の有無を確認します。血栓性外痔核は特徴的な症状を示すため、視診で診断できることが多い病気です。
触診
必要に応じて、優しく触れて血栓の大きさや硬さを確認します。痛みが強い場合は、無理な触診は避けます。
血栓性外痔核の治療
保存療法
発症から数日の場合は、保存療法で改善が期待できます。痛みや腫れを抑える座薬や軟膏を使用し、温かいお湯での座浴を行います。また、安静にして過度な運動を控えることで症状の悪化を防ぎます。便秘による症状の悪化を防ぐため、便通のコントロールも重要です。
切除療法
発症から2~3日以内で軟膏などの保存的治療をしても痛みや張りが強い場合は、局所麻酔による小さな切開で血栓を除去することができます。この処置により、即効的な痛みの緩和が期待でき、早期の日常生活への復帰が可能となります。また、症状の長期化を防ぐことができ、再発予防にも繋がります。