事前診察
検査前に診察を行い、検査の適応などを確認します。

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)
大腸カメラ検査(下部消化管内視鏡検査)は、肛門から細い管状のカメラを入れて、大腸の内側を直接観察する検査です。大腸がんやポリープの早期発見に有効な検査方法として広く実施されています。当クリニックでは患者様の苦痛を最小限に抑えた快適な検査を提供しています
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当クリニックではAI内視鏡を導入しています。医師の目による診断に加えて、AIが大腸ポリープ、大腸がんを自動で検出します。AIは疲れを知らず、常に安定した精度で画像をチェックし続けることができます。医師とAIの連携により、より見落としの少ない検査が可能です。
当クリニックの院長は、これまでに1万件以上の内視鏡検査を実施してきました。この豊富な経験を活かし、より安全で正確な検査を提供しています。内視鏡検査の専門医として、的確な診断と適切な治療方針の提案を心がけています。
患者様の苦痛を軽減するため、以下の取り組みを行っています。
特に軸保持短縮法は、腸の形状に合わせて内視鏡を進める特殊な技術で、腸への負担を最小限に抑えることができます。また、腸を膨らませる際に使用する炭酸ガス(CO2)は、通常の空気と異なり体内で速やかに吸収されるため、検査後のお腹の張りが軽減されます。
男女別の前処置室を完備し、それぞれに2つずつトイレを設置しています。プライバシーに配慮した環境で、安心して検査の準備を行うことができます。
ご高齢の方などは、必要に応じて点滴による水分補給を行いながら、安全に前処置を実施いたします。
平日日中の受診が難しい方のために、平日の午前や土曜日や日曜日にも検査を実施しています。仕事や学校などで平日お忙しい方でも、ご都合に合わせて検査を受けていただけます。
当クリニックは肛門外科のクリニックとしての特徴を活かして、肛門から大腸までを一貫して診療しています。例えば便潜血検査で陽性となった場合、それが痔からの出血なのか、大腸の病気が原因なのかを適切に判断して、適切な治療までシームレスに対応可能です。
女性の患者様のために、女性医師による検査も対応可能です。デリケートな部位の検査に対する不安や抵抗感を軽減して、リラックスして検査を受けていただけます。
大腸の粘膜にできる隆起性の病変です。多くの大腸がんはポリープから発生するため、早期発見・早期治療が重要です。大きさや種類によっては、その場で切除することも可能です。
大腸や直腸に発生する悪性腫瘍です。早期発見できれば90%以上の高い治癒率が期待できます。定期的な検査により、早期発見を目指します。
大腸の粘膜に慢性的な炎症や潰瘍ができる病気です。血便や下痢などの症状が特徴で、内視鏡検査で粘膜の状態を確認することが重要です。
消化管のどの部分にも炎症が起こる可能性のある病気です。特に若い方に多く、早期発見・早期治療が大切です。
細菌やウイルスの感染により腸に炎症が起こる病気です。症状の原因特定と適切な治療方針の決定に、内視鏡検査が役立ちます。
お腹の痛みや便通異常が続く機能性の腸の病気です。内視鏡検査では、他の病気がないことを確認します。
腸への血流が悪くなることで発症する病気です。突然の腹痛と血便が特徴で、内視鏡検査で粘膜の状態を観察します。
大腸の壁が部分的に外側に膨らむ状態です。出血や炎症を起こすことがあり、内視鏡検査で場所やおよその数を確認します。
腸の粘膜が黒く変色する状態です。便秘薬の長期使用が原因となることが多く、内視鏡検査で範囲や程度を確認できます。
STEP1
検査前に診察を行い、検査の適応などを確認します。
STEP2
大腸カメラ検査は予約制となります。事前診察の後、検査をご予約いただきます。
STEP3
検査前日の朝食から、消化の良いものを召し上がってください。以下のもの、野菜、果物、きのこ類、豆類、ごま、こんにゃく、海藻類、雑穀米、玄米、アルコール、ジュース、コーヒーは食べないでください。検査食のご用意もあります。以前に前処置がうまくいかなかった方や献立にお困りの方におすすめです。普段服用されているお薬がある場合は、内服してください。ご自宅で前処置をしていただき、検査30分前までにご来院ください。
STEP4
院内で前処置をされる方は専用の前処置室で腸管洗浄剤を服用していただきます。男女別の前処置室を完備し、それぞれに2つのトイレを設置していますので、ゆったりとご準備いただけます。
STEP5
検査着に着替えていただきます。血圧や脈拍などのチェックを行い、その後、検査室にてベッドに横になっていただき、点滴を行います。
STEP6
左側を下にしてベッドで横になった状態で検査を行います。鎮静剤を投与します。医師が肛門から内視鏡を挿入し、大腸の中を丁寧に観察していきます。検査時間は通常10~25分程度です。必要に応じて、その場でポリープの切除なども可能です。
STEP7
検査後、リカバリールームでお休みいただきます。
STEP8
医師が検査結果について詳しくご説明します。必要に応じて、今後の治療方針や生活上の注意点などについてもアドバイスいたします。
大腸ポリープが見つかった場合、その場で切除できることがあります。ポリープの大きさや形状を確認して、安全に切除可能と判断した場合は、ご希望に応じて検査中に切除いたします。
ただし、以下のような場合は、別日での治療や入院での手術をおすすめすることがあります。
切除したポリープは、必要に応じて病理検査(顕微鏡による組織検査)に提出し、詳しい検査を行います。病理結果は後日の診察時にご説明いたします。
前処置(腸管洗浄)は、基本的にご自宅で行っていただいています。安全で確実な検査のため、以下の手順を必ずお守りください。
STEP1
STEP2
STEP3
STEP4
STEP5
※冷やして飲みたい場合は、前日に作って冷蔵庫で保管できます
STEP1
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STEP5
※以前、モビプレップを飲んで気分が悪くなった方や味が苦手だった方はお申し出ください。他の腸管洗浄剤も用意しています。
以下の症状が出た場合は、すぐに当クリニックにご連絡ください。
前処置でお困りの点がございましたら、遠慮なくお電話でご相談ください。また、ご高齢の方や基礎疾患をお持ちの方は、安全のため院内での前処置をおすすめする場合があります。
大腸内視鏡検査に対して、不安や緊張を感じるのは自然なことです。しかし、大腸がんは日本において罹患数・死亡数が多いがんであり、早期発見と治療が非常に重要です。この検査は、早期の大腸がんの発見、ポリープの切除、炎症性腸疾患の診断など、ご自身の健康を守る上で不可欠な役割を果たします。ここでは、初めて大腸内視鏡検査を受ける方に向けて、検査の流れや注意点などを分かりやすく解説します。
大腸がんは、早期に発見し治療すれば完治も期待できる病気ですが、初期段階ではほとんど自覚症状がないため、定期的な検査が重要です。大腸内視鏡検査は、大腸の内部を直接観察できる有効な手段であり、小さなポリープや早期がん、炎症性腸疾患の発見につながります。特に、大腸ポリープは大腸がんの前段階である可能性があり、早期の発見と切除が重要ですが、便潜血検査単体では、大腸ポリープの検出率は20~30%程度と低く有効な手段とはなりません。近年、大腸がんの罹患率は増加傾向にあり、40歳を過ぎたら定期的な検査が推奨されます。
検査前日は、食事制限と下剤の服用が必要です。
検査食などを利用し、消化しやすい食事を摂りましょう。食物繊維の多いものや脂っこいものは避けてください。具体的には、白米、うどん、豆腐、卵などが適しています。以下のもの、野菜、果物、きのこ類、豆類、ごま、こんにゃく、海藻類、雑穀米、玄米、アルコール、ジュース、コーヒーは食べないでください。
医師の指示に従い、下剤を服用してください。下剤の種類や服用方法は、検査前に詳しく説明します。十分な量の水分を摂取しながら、指示通りに服用してください。
具体的な食事制限の内容や下剤の種類、服用方法については、当院から個別にご案内しますので、ご安心ください。
マニキュアやネイルはせずにご来院ください。歩きやすく、脱ぎ履きしやすい靴でお越しください。検査の30分前に受付にお越しください。
受付で問診票の記入や検査の最終確認を行います。
検査着に着替えていただきます。
鎮静剤を点滴から投与します。鎮静剤は、緊張を和らげ、眠気を誘う効果があります。患者様の状態に合わせて、適切な種類の鎮静剤を使用します。
肛門から内視鏡を挿入し、大腸の奥まで観察します。検査中は、医師の指示に従い、横向きや仰向けなど、体勢を変えることがあります。内視鏡が腸内を進む際、お腹に圧迫感を感じることがありますが、力を抜いてリラックスしてください。当院では、患者様の負担を軽減するために、細径の内視鏡や炭酸ガス送気システムを使用しています。また、見落とされがちな大腸ポリープを検出するAI内視鏡を導入し、より高精度な診断を可能にしています。
検査時間は通常10~25分程度です。ポリープ切除などを行う場合は、もう少し時間がかかることがあります。
検査後は休憩スペースでしばらくお休みいただきます。
検査画像を見ながら、医師が結果を説明します。ポリープ切除等で組織検査を行った場合の結果は、後日ご説明します。
検査は痛いですか?
鎮静剤を使用することで、ほとんど痛みを感じずに検査を受けられます。ご不安な方は、遠慮なく医師にご相談ください。
検査時間はどれくらいですか?
通常10~25分程度です。ポリープ切除などを行う場合は、もう少し時間がかかることがあります。
ポリープが見つかったらどうなりますか?
検査中にポリープを切除することが可能です。切除したポリープは、病理検査を行い、詳しく調べます。大きなポリープについては高次医療機関での切除をご案内・ご紹介します。
鎮静剤を使うと、検査後、車を運転できますか?
鎮静剤を使用した場合、当日の自転車、バイクを含め、車の運転はできません。ご家族の方に送迎をお願いするか、公共交通機関をご利用ください。
検査後の食事で気をつけることはありますか?
検査後は、消化の良い食事を摂るように心がけましょう。アルコールや香辛料など、刺激の強いものは避けてください。
下剤を飲むのがつらいです。
下剤の種類によっては、飲みにくいと感じることがあります。当院では、飲みやすい下剤や、服用方法を工夫することで、患者さんの負担を軽減するように努めています。予約の際にご相談ください。
検査前の準備で注意することはありますか?
検査前日は、食事制限を守り、指定された時間に下剤を服用してください。服用時間や回数を間違えると、検査が正確に行えない場合があります。また、常用している薬がある場合は、医師に相談してください。
当院では、患者さんの不安を少しでも軽減できるよう、以下のことに取り組んでいます。
初めての大腸内視鏡検査は、誰でも不安を感じるものです。ご不明な点や心配なことがあれば、どんな小さなことでも、遠慮なく医師やスタッフにご相談ください。私たちは、常に患者さんの立場に立ち、安心して検査を受けていただけるよう、全力でサポートさせていただきます。