大腸内視鏡検査(大腸カメラ)|北区、板橋区、川口市で肛門科・消化器内科・内視鏡検査は赤羽胃腸肛門クリニック

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)

大腸カメラ検査とは?

大腸カメラ検査とは?

大腸カメラ検査(下部消化管内視鏡検査)は、肛門から細い管状のカメラを入れて、大腸の内側を直接観察する検査です。大腸がんやポリープの早期発見に有効な検査方法として広く実施されています。当クリニックでは患者様の苦痛を最小限に抑えた快適な検査を提供しています

検査をおすすめする方

  • 便に血が混じることがある
  • 便潜血検査で陽性と言われた
  • 大腸がんの心配がある
  • 便通の習慣が変わってきた
  • お腹の調子が悪く、下痢や便秘を繰り返す
  • 肛門に違和感や痛みがある
  • 食欲不振や体重減少が気になる
  • 大腸がんの家族歴がある
  • 40歳以上の方(定期的な検査をおすすめ) など

当院の大腸カメラ検査の特徴

AIと医師によるダブルチェック

当クリニックではAI内視鏡を導入しています。医師の目による診断に加えて、AIが大腸ポリープ、大腸がんを自動で検出します。AIは疲れを知らず、常に安定した精度で画像をチェックし続けることができます。医師とAIの連携により、より見落としの少ない検査が可能です。

経験豊富な医師による安心の検査

当クリニックの院長は、これまでに1万件以上の内視鏡検査を実施してきました。この豊富な経験を活かし、より安全で正確な検査を提供しています。内視鏡検査の専門医として、的確な診断と適切な治療方針の提案を心がけています。

苦痛の少ない検査への取り組み

患者様の苦痛を軽減するため、以下の取り組みを行っています。

  • 静脈麻酔(鎮静剤)の使用で検査中の苦痛を軽減
  • 軸保持短縮法による苦痛の少ない挿入技術
  • 炭酸ガス(CO2)送気で検査後の膨満感を軽減 など

特に軸保持短縮法は、腸の形状に合わせて内視鏡を進める特殊な技術で、腸への負担を最小限に抑えることができます。また、腸を膨らませる際に使用する炭酸ガス(CO2)は、通常の空気と異なり体内で速やかに吸収されるため、検査後のお腹の張りが軽減されます。

快適な前処置の環境

男女別の前処置室を完備し、それぞれに2つずつトイレを設置しています。プライバシーに配慮した環境で、安心して検査の準備を行うことができます。
ご高齢の方などは、必要に応じて点滴による水分補給を行いながら、安全に前処置を実施いたします。

平日午前中・土日も検査実施

平日日中の受診が難しい方のために、平日の午前や土曜日や日曜日にも検査を実施しています。仕事や学校などで平日お忙しい方でも、ご都合に合わせて検査を受けていただけます。

専門医による正確な診断

当クリニックは肛門外科のクリニックとしての特徴を活かして、肛門から大腸までを一貫して診療しています。例えば便潜血検査で陽性となった場合、それが痔からの出血なのか、大腸の病気が原因なのかを適切に判断して、適切な治療までシームレスに対応可能です。

女性医師による検査

女性の患者様のために、女性医師による検査も対応可能です。デリケートな部位の検査に対する不安や抵抗感を軽減して、リラックスして検査を受けていただけます。

大腸カメラ検査でわかる主な病気

大腸ポリープ

大腸の粘膜にできる隆起性の病変です。多くの大腸がんはポリープから発生するため、早期発見・早期治療が重要です。大きさや種類によっては、その場で切除することも可能です。

大腸・直腸がん

大腸や直腸に発生する悪性腫瘍です。早期発見できれば90%以上の高い治癒率が期待できます。定期的な検査により、早期発見を目指します。

潰瘍性大腸炎

大腸の粘膜に慢性的な炎症や潰瘍ができる病気です。血便や下痢などの症状が特徴で、内視鏡検査で粘膜の状態を確認することが重要です。

クローン病

消化管のどの部分にも炎症が起こる可能性のある病気です。特に若い方に多く、早期発見・早期治療が大切です。

感染性腸炎(細菌性腸炎、ウイルス性腸炎)

細菌やウイルスの感染により腸に炎症が起こる病気です。症状の原因特定と適切な治療方針の決定に、内視鏡検査が役立ちます。

過敏性腸症候群(IBS)

お腹の痛みや便通異常が続く機能性の腸の病気です。内視鏡検査では、他の病気がないことを確認します。

虚血性腸炎

腸への血流が悪くなることで発症する病気です。突然の腹痛と血便が特徴で、内視鏡検査で粘膜の状態を観察します。

大腸憩室

大腸の壁が部分的に外側に膨らむ状態です。出血や炎症を起こすことがあり、内視鏡検査で場所やおよその数を確認します。

メラノーシス

腸の粘膜が黒く変色する状態です。便秘薬の長期使用が原因となることが多く、内視鏡検査で範囲や程度を確認できます。

大腸カメラ検査の流れ

STEP1

事前診察

検査前に診察を行い、検査の適応などを確認します。

事前診察

STEP2

予約

大腸カメラ検査は予約制となります。事前診察の後、検査をご予約いただきます。

予約

STEP3

検査前日の準備

検査前日の朝食から、消化の良いものを召し上がってください。以下のもの、野菜、果物、きのこ類、豆類、ごま、こんにゃく、海藻類、雑穀米、玄米、アルコール、ジュース、コーヒーは食べないでください。検査食のご用意もあります。以前に前処置がうまくいかなかった方や献立にお困りの方におすすめです。普段服用されているお薬がある場合は、内服してください。ご自宅で前処置をしていただき、検査30分前までにご来院ください。

STEP4

前処置(腸の洗浄)

院内で前処置をされる方は専用の前処置室で腸管洗浄剤を服用していただきます。男女別の前処置室を完備し、それぞれに2つのトイレを設置していますので、ゆったりとご準備いただけます。

STEP5

検査準備

検査着に着替えていただきます。血圧や脈拍などのチェックを行い、その後、検査室にてベッドに横になっていただき、点滴を行います。

検査準備

STEP6

検査実施

左側を下にしてベッドで横になった状態で検査を行います。鎮静剤を投与します。医師が肛門から内視鏡を挿入し、大腸の中を丁寧に観察していきます。検査時間は通常10~25分程度です。必要に応じて、その場でポリープの切除なども可能です。

検査実施

STEP7

リカバリー

検査後、リカバリールームでお休みいただきます。

リカバリー

STEP8

検査結果の説明

医師が検査結果について詳しくご説明します。必要に応じて、今後の治療方針や生活上の注意点などについてもアドバイスいたします。

検査結果の説明

大腸ポリープ切除について

大腸ポリープが見つかった場合、その場で切除できることがあります。ポリープの大きさや形状を確認して、安全に切除可能と判断した場合は、ご希望に応じて検査中に切除いたします。

ただし、以下のような場合は、別日での治療や入院での手術をおすすめすることがあります。

  • ポリープが大きい場合
  • 複数のポリープがある場合
  • 出血しやすい場所にある場合
  • 治療に時間がかかりそうな場合
  • 1ヶ月以内に肛門の手術を控えている場合
  • 心臓病・脳血管疾患等で抗血栓薬服用中の場合
  • ポリープ切除後1週間以内に運動・飲酒・旅行・出張の予定がある場合 など

切除したポリープは、必要に応じて病理検査(顕微鏡による組織検査)に提出し、詳しい検査を行います。病理結果は後日の診察時にご説明いたします。

検査前・検査後の注意点

検査前の注意点

  • 検査前日からの食事制限を必ず守ってください
  • 腸管洗浄剤は指示された通りに服用してください
  • 常用されているお薬がある場合は、必ず事前にご相談ください
  • 自動車・バイク・自転車での来院はご遠慮ください
  • 妊娠中や妊娠の可能性がある方、授乳中の方は、事前にお申し出ください
  • 心臓病や高血圧の方は、お薬の服用について必ずご相談ください など

検査後の注意点

  • 大腸ポリープ切除を行った場合は、医師の指示する時間まで絶飲食してください
  • 検査当日の激しい運動は避けてください
  • アルコールは24時間はお控えください
  • 検査後に腹痛や出血などの症状が出た場合は、すぐにご連絡ください
  • ポリープを切除した場合の注意点は個別にご指導いたします。 など

ご自宅での前処置について

前処置(腸管洗浄)は、基本的にご自宅で行っていただいています。安全で確実な検査のため、以下の手順を必ずお守りください。

腸管洗浄剤(モビプレップ)の準備

STEP1

まず腸管洗浄剤を開封し、指定の位置まで水を入れます

STEP2

キャップをしっかり閉め、薬剤を開通させます

STEP3

上下によく振って、薬剤を完全に溶かします

STEP4

2リットルの目盛りまで水を足し、再度よく振ります

STEP5

1.5L内服してください

※冷やして飲みたい場合は、前日に作って冷蔵庫で保管できます

服用方法

STEP1

自宅を出る4時間前から服用を開始してください

STEP2

コップに小分けにして、10~15分ごとにゆっくり飲んでいきます

STEP3

1リットルの薬剤に対して500ml以上の水分(お茶も可)を一緒に摂取してください

STEP4

服用開始から30~60分程度で便意を催します

STEP5

便がほぼ透明か水様便になるまで服用を続けてください

※以前、モビプレップを飲んで気分が悪くなった方や味が苦手だった方はお申し出ください。他の腸管洗浄剤も用意しています。

注意点

以下の症状が出た場合は、すぐに当クリニックにご連絡ください。

  • 強い腹痛
  • 吐き気や嘔吐
  • めまいや気分不良
  • 顔色が悪くなる
  • 息苦しさ
  • じんましん
  • 便が透明にならない など

前処置でお困りの点がございましたら、遠慮なくお電話でご相談ください。また、ご高齢の方や基礎疾患をお持ちの方は、安全のため院内での前処置をおすすめする場合があります。

初めての方も安心 大腸内視鏡検査のご案内

大腸内視鏡検査に対して、不安や緊張を感じるのは自然なことです。しかし、大腸がんは日本において罹患数・死亡数が多いがんであり、早期発見と治療が非常に重要です。この検査は、早期の大腸がんの発見、ポリープの切除、炎症性腸疾患の診断など、ご自身の健康を守る上で不可欠な役割を果たします。ここでは、初めて大腸内視鏡検査を受ける方に向けて、検査の流れや注意点などを分かりやすく解説します。

1.なぜ大腸内視鏡検査が重要なのか

大腸がんは、早期に発見し治療すれば完治も期待できる病気ですが、初期段階ではほとんど自覚症状がないため、定期的な検査が重要です。大腸内視鏡検査は、大腸の内部を直接観察できる有効な手段であり、小さなポリープや早期がん、炎症性腸疾患の発見につながります。特に、大腸ポリープは大腸がんの前段階である可能性があり、早期の発見と切除が重要ですが、便潜血検査単体では、大腸ポリープの検出率は20~30%程度と低く有効な手段とはなりません。近年、大腸がんの罹患率は増加傾向にあり、40歳を過ぎたら定期的な検査が推奨されます。

2.検査前の準備

検査前日は、食事制限と下剤の服用が必要です。

食事制限

検査食などを利用し、消化しやすい食事を摂りましょう。食物繊維の多いものや脂っこいものは避けてください。具体的には、白米、うどん、豆腐、卵などが適しています。以下のもの、野菜、果物、きのこ類、豆類、ごま、こんにゃく、海藻類、雑穀米、玄米、アルコール、ジュース、コーヒーは食べないでください。

下剤の服用

医師の指示に従い、下剤を服用してください。下剤の種類や服用方法は、検査前に詳しく説明します。十分な量の水分を摂取しながら、指示通りに服用してください。
具体的な食事制限の内容や下剤の種類、服用方法については、当院から個別にご案内しますので、ご安心ください。

3.検査当日の流れ

来院まで

マニキュアやネイルはせずにご来院ください。歩きやすく、脱ぎ履きしやすい靴でお越しください。検査の30分前に受付にお越しください。

受付

受付で問診票の記入や検査の最終確認を行います。

検査着への着替え

検査着に着替えていただきます。

鎮静剤の投与

鎮静剤を点滴から投与します。鎮静剤は、緊張を和らげ、眠気を誘う効果があります。患者様の状態に合わせて、適切な種類の鎮静剤を使用します。

検査開始

肛門から内視鏡を挿入し、大腸の奥まで観察します。検査中は、医師の指示に従い、横向きや仰向けなど、体勢を変えることがあります。内視鏡が腸内を進む際、お腹に圧迫感を感じることがありますが、力を抜いてリラックスしてください。当院では、患者様の負担を軽減するために、細径の内視鏡や炭酸ガス送気システムを使用しています。また、見落とされがちな大腸ポリープを検出するAI内視鏡を導入し、より高精度な診断を可能にしています。

検査終了

検査時間は通常10~25分程度です。ポリープ切除などを行う場合は、もう少し時間がかかることがあります。

休憩

検査後は休憩スペースでしばらくお休みいただきます。

結果説明

検査画像を見ながら、医師が結果を説明します。ポリープ切除等で組織検査を行った場合の結果は、後日ご説明します。

4.検査後の注意点

  • 検査後しばらくは、お腹の張りや軽い痛みを感じることがあります。
  • ポリープを切除した場合、数日間は出血のリスクがあります。出血を防ぐため、1週間程度は激しい運動や飲酒、遠出を控えてください。
  • 医師から指示された食事や運動の制限を守ってください。例えば、ポリープ切除後は、消化の良い食事を摂るように心がけましょう。
  • 鎮静剤を使用した場合は、当日の車の運転は控えてください。自転車の運転も控えてください。
  • 稀に、ポリープ切除後に遅延出血や穿孔などの合併症が起こることがあります。腹痛や出血が続く場合は、すぐに医療機関を受診してください。

5. よくある質問

検査は痛いですか?

鎮静剤を使用することで、ほとんど痛みを感じずに検査を受けられます。ご不安な方は、遠慮なく医師にご相談ください。

検査時間はどれくらいですか?

通常10~25分程度です。ポリープ切除などを行う場合は、もう少し時間がかかることがあります。

ポリープが見つかったらどうなりますか?

検査中にポリープを切除することが可能です。切除したポリープは、病理検査を行い、詳しく調べます。大きなポリープについては高次医療機関での切除をご案内・ご紹介します。

鎮静剤を使うと、検査後、車を運転できますか?

鎮静剤を使用した場合、当日の自転車、バイクを含め、車の運転はできません。ご家族の方に送迎をお願いするか、公共交通機関をご利用ください。

検査後の食事で気をつけることはありますか?

検査後は、消化の良い食事を摂るように心がけましょう。アルコールや香辛料など、刺激の強いものは避けてください。

下剤を飲むのがつらいです。

下剤の種類によっては、飲みにくいと感じることがあります。当院では、飲みやすい下剤や、服用方法を工夫することで、患者さんの負担を軽減するように努めています。予約の際にご相談ください。

検査前の準備で注意することはありますか?

検査前日は、食事制限を守り、指定された時間に下剤を服用してください。服用時間や回数を間違えると、検査が正確に行えない場合があります。また、常用している薬がある場合は、医師に相談してください。

6.安心して検査を受けていただくために

当院では、患者さんの不安を少しでも軽減できるよう、以下のことに取り組んでいます。

  • 内視鏡専門医が、丁寧な説明と高精度な検査を行います。経験豊富な医師が、患者様一人ひとりに合わせた最適な検査を行います。
  • 最新の内視鏡システム(大腸ポリープの見逃しを少なくするAIを搭載した内視鏡、炭酸ガス送気システムなど)を導入し、高精度な検査を行います。
  • 鎮静剤の使用や鍵付きのロッカーなど、リラックス・安心して検査を受けられる環境を整えています。
  • プライバシーに配慮した待合室を用意しています。
  • 感染対策を徹底し、安全な検査環境を提供します。
  • 患者様の状態や希望に合わせて、最適な検査方法を選択します。

7.最後に

初めての大腸内視鏡検査は、誰でも不安を感じるものです。ご不明な点や心配なことがあれば、どんな小さなことでも、遠慮なく医師やスタッフにご相談ください。私たちは、常に患者さんの立場に立ち、安心して検査を受けていただけるよう、全力でサポートさせていただきます。