便失禁とは?

便失禁は、便やおならを我慢できずに漏らしてしまう症状です。軽症の場合はおならと一緒に少量の便が漏れる程度ですが、重症になると固形便まで漏れてしまうことがあります。年齢や出産歴、手術歴などが原因で起こることが多く、特に高齢の女性に多い症状です。
こんな症状があればご相談ください
- おならと一緒に便が漏れる
- 便意を我慢できない
- トイレに間に合わない
- 下着が汚れやすい
- 便が出たことに気づかない
- 軟らかい便が漏れやすい
- 外出時に不安を感じる
- 日常生活に支障がある など
便失禁の原因と考えられる病気
便失禁には様々な原因があり、適切な治療のためには原因の特定が重要です。
筋肉の機能低下
肛門括約筋の弱化
加齢や出産による肛門括約筋の機能低下で起こります。特に出産時の会陰裂傷があった方は、年齢と共に症状が出やすくなります。
直腸脱
直腸が肛門から脱出することで、便をコントロールする機能が低下します。女性に多い病気です。
骨盤底筋群の機能低下
骨盤を支える筋肉の機能が低下することで、便のコントロールが難しくなります。
神経の障害
直腸感覚の低下
便が直腸にたまっていることを感じにくくなり、便失禁の原因となります。糖尿病などが関係することがあります。
脊椎疾患
脊椎の病気により、便を制御する神経の働きが低下することがあります。
便失禁でお困りの方へ
北区赤羽にある赤羽胃腸肛門クリニックでは、患者様の症状や生活環境を詳しくおうかがいした上で、必要に応じて検査を行い、より正確な診断を心がけています。
骨盤底筋体操などの保存的治療で症状の改善が期待できますが、改善しない場合は適切な外部施設をご紹介させていただきます。また、原因疾患が見つかった場合は、その治療を優先して行います。
早めの受診をおすすめする症状
便失禁は適切な治療で改善する場合があります。恥ずかしくて受診をためらう方も多い症状ですが、早めの診断・治療が重要です。プライバシーに配慮した診療を心がけていますので、どうぞお気軽にご相談ください。
- 症状が徐々に悪化する
- 日常生活に支障がある
- 外出を控えるようになった
- 便の性状が変化した
- お腹の調子が悪い
- 痛みを伴う など